初詣で御朱印を頂いた時に平成三十年と書かれているのを見て、切りの良い年だなと思いつつ、新卒で就職したのが平成十年だったので、もう社会人になって20年かぁと感慨に耽けておりました。
20年といえばもう一つ。愛車のプジョーメトロ号を京都は北山のカフェまで買いに行ったのも就職した年でした。ということは、もう20年も乗り続けているということ。長らく自転車置場に放置していた時期もあったけど、20年も乗り続けているなんて、自分の持ち物の中では一番古いかも。そういえば、たまに受ける職質でも、いつも警官の方が感心するほど年季が入っている我が愛車。
でも、さすがに20年も乗っていると最近はあちこちから異音がするようになりました。ステムからギシギシ、BBからもキーキー。シフトチェンジもしっくりこず、後輪はグリスが切れたのか、ベアリングが壊れたのか、空転させると1回転も回りません。
レストアしてからは順調だったので、再び愛着も湧いてきたのですが、そろそろ潮時かなと思う今日この頃。そろそろ、買い替え候補を探してみようかとクロスバイクを物色してみました。
ということで、備忘録も兼ねて、カス十シリーズ第5弾はクロスバイクです。では、はじまり、はじまり。
毎日使うものだから、なんてったって見た目が大事
今回のテーマであるクロスバイクは毎日の通勤通学に使用する街乗りを前提に考えています。だから、見た目だけのルック車だとかコンポーネントがどうとかいうしょーもないことは考えず、毎日使うものだからこそ毎日惚れ惚れするような見た目にこだわってみたいと思います。
MASI CAFFE RACER UNO RISER
マジでカッコいいマジィのカフェレーサーウノライザー。名前からしてめちゃくちゃカッコいい。カフェレーサーですよ。ウノライザーですよ。マジィの自転車はどれも本当にカッコいい。イタリアのメーカーらしく見た目で勝負。正直、値段からするとオリジナルパーツが多用されていたり、コンポーネントは貧弱かも知れません。「でもさぁ、カッコよかったら、そんなのどーでもいいじゃん。」という潔さが大好き。ROCKBIKES GREED phase2
見た目で勝負なら、絶対外せないのがROCKBIKES。「神は細部に宿る」の言葉どおり、細かなところまでカッコよさが追求されています。phase2では650Bが採用され、見た目はコンパクトですが、存在感は更に増したような感じ。カラーはNATO GREENが最高にカッコいい。ROCBIKESもオリジナルパーツが多用されていますが、どのパーツもとても洗練されており、コストを下げるというよりは完成度を上げるためにオリジナルパーツを採用していると思われます。これはMASIにも言えることですね。CENTURION CITY SPEED DISC 1000
質実剛健なシルバーのフレームにスキンサイドの太めのタイヤがSUV的なセンチュリオンのシティバイク。シマノがアーバンライド向けに開発したMETREAというコンポーネントが採用されているのですが、そのデザインが少しSF的というかスペーシーでカッコいいです。ドイツメーカーらしく無骨な部分も見え隠れしますが、それはそれでデザインの一部だと思えば納得。あと実は廉価版のCITY SPEED 8のブリティッシュレーシンググリーンのカラーリング(2017モデル)も渋くてカッコいいです。しかも内装8段変速を装備。街乗りにはこちらの方が最適かも。COLNAGO Biscotti
コルナゴの自転車に10万円で乗れるなんて!そんな夢のような話ってあるの?あるんですね、実は。そして、その自転車は良い意味でリーズナブルな価格に見合わないとても優雅で上品な出で立ちをしています。そう、安くても紛れもなくコルナゴなのです。上品すぎて駅前の駐輪場に留め置くのは躊躇してしまいそうですが、夢を正夢にするには良い選択肢かも知れません。
BMC alpenchallenge 02
BMCってクロスバイク作ってたんですね。というかマウンテンバイクまで作ってた。BMCというと、どうしてもロードバイクのイメージが強くて。BMCの特徴的なフレーム形状を踏襲したこちらのクロスバイクはなんとベルトドライブに内装8段変速、そして油圧ディスクブレーキと街乗り最強の組み合わせ。これには勝てないわ。現役最強クロスバイクのルック車は?
なんか自虐的な小見出しですが、見た目で選ぶクロスバイクだとやっぱりMASIかROCKBIKESですね。だって、この2台だったら、毎朝乗る前に笑顔になってる自分が想像できるから。コルナゴだって、センチュリオンだって良い自転車だと思います。BMCは機能性という面からするとマジ最強。見た目だって悪くない。でもね、MASIやROCKBIKESはなんか根性座ってる感じなんです。うまく言えないけど、カッコよさにすべてを懸けてるというか、それがすべてというか。スタイルに美学があるような。そんなところに惹かれるんです。ぜひ、一度店頭でご覧ください。僕の言ってることが少しだけ分かってもらえると思います。
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