もうすぐジロ開幕ですね。今シーズン最初のグランツールなので、ワクワクします。
昨年はDAZNでしか見られないということでパスしたのですが、今年は気になる国の1つであるイスラエルがスタート地なので、1か月無料を使って初のネット観戦しようか画策中です。
さて通勤用にと購入したマイグラベルロードのレネゲード号ですが、最近はもっぱらロングライドで活躍中。休日は半日かけて70〜80キロぐらいをのんびりと楽しんでます。
最初はアワイチの偵察がてら明石まで行ってジェノバラインの乗り場を確認し、魚の棚商店街で明石焼きを頂いて帰宅。
次は大阪の実家までなにわ自転車道を東へ。神戸から自転車で来たというと両親に驚かれるも「そのまままっすぐ嵐山まで行ってきたら良かったのに」とベタなツッコミを頂いて帰宅。
さて次は?と考えた時に「ほんまに嵐山まで行ったろか」とも思ったのですが、西、東と来たら、次は北か南だなと考えました。南はあいにく数キロで大阪湾。というと北しかないのですが、北に行くには相当迂回しない限り、六甲山にぶち当たります。
これは自転車で登るしかない…そうラルプデュエズやモン・ヴァントゥのように登るのだ!ということで、教訓の多かったヒルクライム初体験のはじまり、はじまり。
六甲山ヒルクライムとは?
六甲山は標高931m。奥行きはないものの東西に長く、西は須磨、東は宝塚、北は有馬、南は神戸と様々場所から簡単にアクセスできる山遊びにはもってこいの山なのである。
僕もトレッキングやトレイルランニングなどで幾度となく登ってはいるが、自転車となると初めて。いろいろ調べてみると主要なルートは次の4つ。
東ルート 宝塚の阪急逆瀬川駅からスタート。厳しいルートだと思うけど一番人気。
南ルート 阪急六甲駅や神戸大学から表六甲ドライブウェイを上るルート。
西ルート 神戸の北野から再度山ドライブウェイを上るルート。
北ルート 有馬近くの唐櫃から裏六甲ドライブウェイを上るルート。
一番厳しいのは阪急六甲駅スタートの南ルートらしい。東ルートも大変そうだけど、なぜか一番人気。初心者には西ルートか北ルートがおすすめらしいが、北ルートはスタート地点に辿り着くまでが大変。西ルートなら三宮から北野坂を上っていけばスタート地点という素晴らしいアクセス。
実は初ヒルクライムと言いながら、白状するとちょっと前に宝塚から蓬莱峡を上り、有馬温泉を抜けて裏六甲から記念碑台まではレネゲードで上ったことがあるんです。この時は里山の裏道を使ってショートカットしたため、裏六甲の登りは3キロちょっと。その後、記念碑台で力尽きたため、六甲山最高峰へも辿り着けなかったという経緯があり、独断で今回を初ヒルクライムとします!
裏六甲が初めての割には意外と上れたので、「六甲山おもろいやん!」となって、六甲山最高峰へ向け、2度目のチャレンジとあいなりました。
再度山ドライブウェイをグラベルロードで駆け上がる!
見出しはカッコいいのですが、初心者向けという言葉を甘く見ていました…
再度山ドライブウェイはトアロードをまっすぐ山側へ上がっていき、突き当りを左に曲がるとすぐ。スタート地点はこんな感じ。
写真ではわかりづらいのですが、スタートからそこそこの斜度があり、いきなりヘアピンカーブにトンネル通過とやる気を煽る演出には事欠きません。実はこの演出に乗せられたらダメなんです。
まんまと乗せられた僕はコンタドールばりのダンシングで「うりゃ〜!」と突き進んで行ったのですが、結構な斜度がしばらく続き、心拍数上がっりぱなし。シッティングに変えても息が上がったままで、いきなり六甲山の洗礼をくらいます。そして、あえなくカーブNo.18でダウン。意識朦朧となり、吐き気がして、しばし休憩。こんなことトレイルランでもなかったのに…ヒルクライム恐るべし。
息を整えたところで再出発。心拍数が下がった状態を維持すれば、ゆるゆるとなんとか上っていける。グラベルロードでも上っていける!と確信しているとカーブNo.25を過ぎた辺りからアップダウンが適度に出てきてイイ感じ。気持ち良く走っていると、あっという間に関の茶屋がある五辻の交差点に到着。
教訓1:再度山はカーブNo.25まで頑張れば、あとは楽しく走れる。
第一補給ポイントの六甲山牧場へGO!
五辻の交差点で西六甲ドライブウェイに合流し、六甲山方面に向かいます。そうまだここは六甲山ではないのです。
すぐに「六甲山牧場 7km」の標識があったので、「7キロなんて楽勝」と軽く考えていたのが間違い。ここからひたすら上がっていきます。カーブNo.18の休憩でほぼすべてのドリンクを飲み干してしまった僕。水分補給無しで7キロ上らないといけません。実は1万円札とクレジットカードしか持ってきておらず、関の茶屋の自販機でドリンクを補給できなかったのです。
反対車線を気持ちよく下っていくローディーたちを横目に息が上がらないペースでゆっくりと上っていくとなんとか六甲山牧場到着。いやぁ~山道の7キロって本当に長い!
早速、ケーキ&ソフトを購入して1万円を崩し、ドリンクを調達。疲れた身体にソフトクリームが染み渡ります。
教訓2:山道の7キロと平地の7キロは違う。
教訓3:380円のソフトクリームよりも500円のケーキ&ソフトの方がお得。
一気に六甲山最高峰を攻め落とす!
相変わらず、見出しだけは勇ましいですが、カンツリーハウス前の激坂?でマジ休憩しようかと思った。この日、2度目の洗礼浴びました。
六甲山全縦走で摩耶山の掬星台から六甲山最高峰を目指した時もダラダラとアップダウンを繰り返す道をいつまで歩くんだろうと思ったのですが、ロードバイクでも同じように感じました。丁字ヶ辻から六甲山最高峰まで、いつになったら着くのだろうと考えながらペダルを回していたら、前触れもなく突然現れた一軒茶屋。
六甲山最高峰は目の前ですが、ソフトクリームとチーズケーキしか食べてなかったので、まずは腹ごしらえ。カレーを頂きます。レトルトカレーを覚悟していたのですが、きちんとしたカレーが出てきて満足。じゃがいもをすり潰してルーに混ぜているような初めて食べるカレーでした。
腹ごしらえも終わり、レネゲード号を押し押し最高峰へ。お決まりの写真(トップ画)を撮影してご満悦。景色も最高です。誰かが作った木の十字架がいい味出してました。
教訓4:西から来ると一軒茶屋は突然現れる。
慌てて石碑前の記念写真を忘れないように!(僕忘れました)
東ルートダウンヒルからの阪神しまなみ海道へ!
グラベルロードで六甲山最高峰を制した余韻に浸った後は東ルートをダウンヒル。宝塚経由で武庫川左岸を海まで走り、阪神しまなみ海道へ。それにしても東ルートは激坂の連続ですね。「これは相当きついぞ」とダウンヒルしながら考えてました。
遠回りしてここまで来た理由は六甲山ヒルクライム、そして縦走の軌跡を自分の眼で再確認したかったからです。阪神しまなみ海道の3つの橋からは六甲山をこんな感じで綺麗に一望できます。
遠くから見ると、東西に長く連なってますね。道理で縦走に時間がかかる訳です…納得。でも、ここを走ってきたんだなと実際に確認するとひときわ感慨深いものがあります。
教訓5:六甲山縦走はやっぱり甘く見てはいけない。
グラベルロードで六甲山初ヒルクライムの感想
ヒルクライム舐めてました。
自転車という道具を使うので、身体への負担が軽減され、トレッキングやトレイルランよりも楽だと思っていたのですが、逆でしたね。特にグラベルロードはタイヤも太く、重量もそこそこあるので大変でした。でも、上れないこともない。東ルートを下っているとミニベロで上ってきてる人がいたぐらいだから、それなりのギアと体力があれば、どうにかなるかな。
さすがに毎週は無理だけど、月一ぐらいならソフトクリーム食べに上ってもいいかも。ある程度上がってしまえば、激坂はなくなるので、緑の中を気持ち良く走るのは最高です。
六甲山ヒルクライム西ルートおすすめです。(個人的には裏六甲の方が楽な感じがするけどね)
六甲山西ルートへの再挑戦はこちらの記事で。