グラベルロードで行く淡路島サイクリング 初夏の棚田ライド編

淡路島棚田ライド
7月になったら淡路島一周ライド、通称”アワイチ”に行ってやろうと思っていたのに地震、大雨、猛暑と自然の猛威にやられまくりで全然行けない…仕方ないので6月に行った淡路島棚田ライドのことでも書いてアワイチ行った気分になってみる。




明石から淡路島サイクリングの玄関口 岩屋へ

神戸の自宅から明石まで自走で1時間半。まずは兵庫県立美術館のサンシスターに旅の無事を祈ります。
兵庫県立美術館のサンシスター

海岸沿いに2号線を通って明石港のジェノバライン乗り場へ。須磨ぐらいからは海も見えて気持ちいい。
明石港ジェノバライン乗り場1

平日午前10時の便に乗るローディーは僕ひとり。船着き場のおじさんによると今日は朝から30台ぐらいの自転車を載せたそう。土日ならこの時間だと100台は超えるらしい。
明石港ジェノバライン乗り場2

淡路島の岩屋港へは10分ほどの船旅。それでも途中で明石海峡大橋をくぐったりと旅情感が半端ない。
ジェノバラインでくぐる明石海峡大橋

見た目は綺麗ですが、ターミナルの中は地元のおじさんたちが集まっていたり、お土産が売っていたりとローカル感漂う岩屋港。ここが淡路島サイクリングのスタート地点。
淡路島の岩屋港


気持ちよく淡路島東海岸を南下

岩屋からは東海岸を海岸線沿いに南下。東海岸は国営明石海峡公園や淡路夢舞台といった施設があり、道も整備されていてすごく走りやすい。走り始めてすぐ気づくのが気候の違い、島は空気はカラッとしていてなんとも心地よい。淡路島にやって来たんだぁって実感できる瞬間。

自転車に乗って海岸線の美しい景色を堪能するという幸福を味わっていると前方に巨大な観音像が現れた。淡路島世界平和大観音というらしい。今は放置されているようだけど、手前のアメリカというレストランとの対比がシュール。車で高速を走っているだけだと出会えないこういう景色に出会えるのもサイクリングの醍醐味。
淡路島世界平和大観音


孤独なヒルクライムの先に待つ絶景棚田

大観音からしばらく南下したところにある生穂地区を右折。地元の人しか通らないような狭い山道をひたすら登る。途中、誰が設置したのか自己申告制のヒルクライムチャレンジが。そんな余裕ある訳ないじゃん(笑)
淡路島長沢地区のヒルクライムチャレンジ

3キロぐらいだけど、もっと長く感じるヒルクライムの先には桃源郷のような棚田が待っているので頑張りましょう。淡路島の棚田というと石田の棚田が有名だけど、今日は淡路島サイクリングマップに載ってる長沢の棚田へ。
淡路島長沢地区散策マップ

長閑な谷あいの集落をロードバイクで散策。適度なアップダウンもあって楽しめます。お家の周りを通る時は騒いだり、スピードを出すのは控えましょう。このような棚田があちらこちらに。淡路島というと海のイメージだけど、内陸にも素敵な場所があるんだね。
淡路島長沢の棚田


淡路島西海岸のサンセットラインでグルメを堪能

海を望む長沢地区からのダウンヒル。この開放感が今までの疲れを癒やしてくれます。
淡路島長沢地区のダウンヒル

淡路島西海岸に突き当たったら、サンセットラインに沿って北上。そのまま岩屋には直行せず、所々寄り道してグルメを堪能。まずは富島の魚増鮮魚店で名物の炭焼きあなごをいただきます。
炭焼きあなごの魚増鮮魚店

休日は行列ができるようですが、平日の昼下がりは待ち時間なし。炭の直火焼きで香ばしく焼き上げられたあなごは最高に旨い。お酒があれば最高なんだけど、まだライドの途中だから我慢。
魚増鮮魚店の炭焼きあなご

持って帰りたいぐらい旨かったあなごの後は明石海峡大橋のたもとにある道の駅あわじを目指します。途中、淡路島の新名所HELLO KITTY SMILE(ハローキティスマイル)を発見。あまりのゴージャス感にここはイビサ?それともサントリーニ?とヨーロッパのリゾートにいるような錯覚に陥る。これは凄い。
淡路島のHELLO KITTY SMILE 1

HELLO KITTY SMILEのある野島地区は最近、のじまスコーラやCRAFT CIRCUSのようなオシャレなお店がどんどんできてます。mieleっていうシーサイドカフェが僕のお気に入り。日の入り時刻に合わせてサンセットを眺めながら、ゆっくりするのがオススメ。橋を渡ってすぐなので、気軽に行けるのもナイス。下の写真はHELLO KITTY SMILEの外観です。
淡路島のHELLO KITTY SMILE 2

道の駅あわじは海鮮丼や淡路島バーガーなど、淡路島グルメのお店が揃ってます。本日のチョイスは淡路島バーガー。写真は風が強くて上手く撮れなかったのでありません。ごめんなさい。でも、お味の方はとってもジューシーで、これでもかってぐらいお肉が入ってて、淡路島サイクリング完走のご褒美にはぴったり。
道の駅あわじ


ローディーよ淡路島を目指せ!

道の駅あわじから岩屋港までは5分ほど。帰りの船の時間に合わせて出発すればOK。
今回は50キロほどのサイクリングでしたが、淡路島の魅力を堪能できました。しまなみもいいけど、淡路島サイクリングもオススメです。

ショートコースでもこれだけ楽しめるのだから、アワイチなんてゾクゾクする。島の南部は4か所ほどヒルクライムがあるみたいだけど、日頃から六甲山登ってるから大丈夫だろうと過信しておこう。

今回のサイクリングでひとつ気づいたのは、淡路島の人たちの信心深さ。朽ち果てそうな世界平和大観音の前でスーパーカブを止めて、周りを気にしながら、恥ずかしそうに手を合わせるおじいさん。細い道に鎮座する小さなお地蔵さんにお花を供えるおばさん。神社の境内を掃除する町の人たち。そんな普段の生活に触れることができるのもサイクリングの良さだと感じました。

それにしても関西はアワイチもビワイチも気軽に楽しめて、頑張ればマメイチ(小豆島一周)やタンイチ(丹後半島一周)にトライもできるし、六甲山ヒルクライムのコースも豊富だし、関西ローディーは恵まれてるよなぁと思う今日この頃。

初夏の棚田ライドのルートはこちら!


関連記事